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蘇庵 -療術- の日記

熱中症まとめ

2016.07.04

急に熱くなってきましたね。

熱中症のまとめです。

急激に厳しい暑さが続いていますが、酷暑と共に過ごさなければならないこの時期に、気がかりなのは熱中症です。意外と軽く見られがちですが、年間に100人以上が熱中症で亡くなっています。意識障害を伴う重篤な症状や、特に熱射病の場合は死に至るケースもありますので注意が必要です。今号では炎天下だけではなく、屋内でも発生する熱中症の諸症状、及び予防と対策について考えてみましょう。

【熱中症とは】
熱中症とは、高温の環境下できたす、全身的な障害のことを言います。また、慢性の熱中症のことを熱衰弱症(夏バテ)と言います。熱中症は「熱射病(日射病)」「熱疲労」「熱けいれん」の3つに分類されますが、それぞれの原因、症状は以下の通りです。

○熱射病
体内に熱がこもり、体温が上昇することによって、温度を調整する脳の視床下部にある「体温中枢機能」に異常をきたした状態。循環・呼吸中枢が損なわれるため、めまいや痙攣を起こし、ふらつきや転倒などの症状が出ます。高温環境だけでなく、湿度が高い閉鎖された屋内空間(体育館など)でも、特に運動後に突然発症します。
症状としては、皮膚が熱く乾燥しています。体温は著しく上昇し、初期には血圧上昇、心拍数増加などが見られ、進行するとショック症状(血圧低下、心拍数減少、めまい、けいれん⇒昏睡)を起こします。応答が鈍い、言動がおかしい、意識が朦朧としている、などの症状が出ている場合は重症で、死亡確率が高いため、直ちに救急処置を講じる必要があります。

○熱疲労
熱射病の前段階とされる病態で、高温環境下で体に熱がこもることにより、循環機能に障害が生じた状態。熱射病と違って突然発症することはなく、いわゆる脱水症状で症状が比較的軽いのが特徴です。顕著な体温の上昇は見られず、心拍数は増加します。全身に倦怠感を感じる他、脱力感・めまい・頭痛・吐き気などの症状が見られます。

○熱けいれん
多量の発汗に伴う水分・電解質不足のため、電解質に異常をきたして発症します。大量に汗をかき、水分を補給するのはいいのですが、水だけだと血液中の塩分濃度が低下してそれまでの運動や作業に使っていた足・腕・腹部の筋肉が、けいれん症状を起こすのです。熱疲労と同じ脱水症状なのですが、こちらは「低張性脱水」と言われます。皮膚は温かいのですが、熱射病のように乾燥してなく、湿潤性があります。体温は正常ですが、心拍数は増加し、血圧は最初は正常ですが次第に低下していきます。

熱中症の予防と対策
○環境を整える
屋外では直射日光を避けるために、帽子や日傘を利用しましょう。長時間の屋外での運動や作業は、特に注意が必要です。定期的に涼しい日陰で、休憩を取るようにしましょう。屋内でも、風通しの悪い高温多湿の環境下では、熱中症になる可能性があります。エアコンなどを上手に活用して、快適に過ごせる環境を作りましょう。

○体調を整える
熱帯夜などで、ついつい睡眠不足になりがち。寝不足は、体温の調整機能を低下させ、熱中症を誘因します。エアコンや扇風機を上手に使って、良質な睡眠を1日7時間は取るようにしましょう。

暑い季節は、どうしても食欲が減退しがちですが、1日3食の食事をバランスよく、きちんと摂りましょう。脱水を起こさないためにも、こまめな水分補給はとても大切ですが、汗をかいて、のどが渇いたからと言って、ビールなどのアルコール飲料やコーヒー飲料などは、利尿作用があるため、かえって逆効果です。

運動や作業で多量の発汗をした後は、スポーツドリンクがお勧めです。汗と一緒に流出したミネラル分を補給でき、血液中の塩分などを適正に保つことが出来ます。バランスの摂れた食事はとても大切ですが、どうしても食欲が出ないときには、熱中症予防に必要な糖分と塩分、水分が摂りやすい「おかゆ+梅干し」がお勧めです。


○救急処置
安静を保ち、軽い症状なら冷たいタオルや熱さまシートなどを腋の下や首筋に当てると良いでしょう。動脈が通っているので、血管の火照りを冷ますのに効果的です。

瞬間冷却スプレーなども市販されていますので、長時間の運動や作業が予定されている時は、携行すると良いでしょう

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